こんにちは、りんねです。
今回は「食糧危機は、食べ物がなくなる前から始まっている|耕作放棄地から考える日本の食」を書いていきたいと思います。
少し前になりますが、「物価高で見えない食糧危機が始まっているのではないか?」と書きました。
そして、それよりも前に農家が減って耕す畑が少なくなってしまえば、私たちがいくらスーパーに買い物に行っても買うことができないことが起こりえるのではないかと考えました。
もちろん輸入野菜などもありますし、現役の農家さんたちもがんばってくださっています。
それを当たり前ととらえずに、感謝して暮らしていけたらいいなと思います。
今回も最後までお付き合いくださいますとうれしいです。
米が安くなれば、私たちの生活は助かる。でも、その先は?
米の価格が下がることを、消費者としては歓迎したくなる
お米は私たち日本人の主食です。
昨年の米価高などで他の主食に変えたとしても、完全には変えられないでしょう。
だからこそ、米の価格が下がることを、一消費者としては歓迎したくなります。
ただでさえ物価高の時代です。
少しでも安く買えた方がいいと思ってしまうのは、仕方ないことなのではないでしょうか?
でも、生産する側が続けられない価格になったらどうなる?
JAcom「【クローズアップ】数字で見る米② 低すぎた米価、生産費賄えず」
https://www.jacom.or.jp/articles/241022-77200
ですが、米農家が今まで通りの生産ができないような価格になってしまったらどうなるでしょう…。
農家の皆さんにも生活があります。
生活が続けられないような価格になれば、ほかに仕事をするなど考える人も出てくるのではないでしょうか?
安さの先で、生産を続ける人が減る可能性も考える
そうした価格下落の先に農家としての生産を続けられなくなってしまえば、離農する人も出てくるかと思います。
結果として、生産を続ける人が減る可能性が考えられるというわけです。
離農したあと、その農地はどうなる?
農家が減っても、すべての農地が使われなくなるわけではない
では、農家が減ったらすべての農地が使われなくなるのでしょうか?
農家といっても様々な人や規模の会社があると思います。
ある程度条件のいい農地に関しては、大規模農家さんや企業などが使う可能性もあるのではないかと思っています。
同じ農地でも、引き継ぎやすさは同じではない
ただし、同じ広さの農地だったとしても、引き継ぎやすさは同じではないと考えています。
同じ農地でも、農業機械が入れるか、収穫物を運び出せるかでも条件は変わる。
農業には農機具が欠かせないと思います。
その農機具が入りやすい畑なのか、人力でやらなければいけない立地なのかでも変わってくるのではないでしょうか?
祖母の「下の畑」と「上の畑」から考える
ここで私の祖母の話に少しなりますが、祖母は農家ではありませんでしたが使われなくなった畑を借りて大規模な家庭菜園をしていました。
舗装された道路から近い「下の畑」と、農道もしくは獣道をのぼっていくような山側にあった「上の畑」です。
今になって考えてみると、その「上の畑」を耕す時にはどうしていたのかがわからないのです。
一度使われなくなった農地は、簡単には元へ戻らない
農林水産省「荒廃農地の現状と対策について」
https://www.maff.go.jp/j/nousin/tikei/houkiti/attach/pdf/index-18.pdf
畑は使われなくなっても、畑のまま待っていてはくれない
畑が使われなくなれば、あっという間に草が生えます。
私自身ベランダ菜園をやっていますが、それでもどこからか種子が飛んできて草が生えるのです。
その手入れが一切されなくなったらどうでしょうか?
草が生え、原っぱになり、人が入れないような草原にもなりかねないのです。
荒れた農地を戻すには、人も機械もお金も必要になる
「農研機構」による「多年生雑草が優先した耕作放棄畑の復元方法」では、ススキなどの多年生雑草が繁茂した1.5haの耕作放棄畑を復元した事例が紹介されています。
その事例では、伐採・抜根作業を除いた、除草・土壌改良・反転耕・撹拌耕までの作業時間が約20時間/ha、復元コストは約55万円/haでした。
ただし、これはすべての荒廃農地に当てはまる金額ではありません。樹木が生えてしまった土地などでは伐採や抜根など、さらに別の作業が必要になる場合があります。
「必要になったらまた耕せばいい」とは限らない
1haとは10,000㎡、100m×100mほどの広さです。
こうした事例を見るだけでも、一度使われなくなった農地を再び使える状態へ戻すには、人も機械も費用も必要になることがわかります。
土地の状態によっては、必要になった時に耕すだけですぐ使えるとは限らないのです。
だからこそ、人が手入れを続けることが、農地を農地として使い続けられる状態につながるのだと思います。
農家が減る時代に、農地を誰が使い続けるのか
食料を生産する農家だけが、農地を使ってきたわけではない
農地というと、どうしても農家のものという考えになると思います。
ですが、昔ながらの言葉で言うなら自給自足。
今なら家庭菜園などで使ってきた方々もたくさんいると思われますし、皆さんの周りにもいらっしゃるのではないでしょうか?
祖母は農家ではなかった、それでも土地は畑として使われていた
私の祖母はただ自宅で食べる野菜を作りたかっただけで、畑、ましてや農地を守ろうだなんて思ってはいなかったと思います。
結果として豊作の時などには、嫌いになりそうなほど、野菜や果物を食べさせられましたがw
ですが、祖母が野菜を作っていた期間は、あの土地は農地として存在していたのです。
小さな畑や使いにくい土地まで考えると、食の問題はもっと複雑になる
これから先、農機具の入りにくい農地や畑には誰が立っているのでしょうか?
そのまま放置されて、いつの間にか自然に返っていくのでしょうか?
一度草木が繁茂するような状態になれば、必要になった時にすぐ農地として使えるとは限りません。
農家の減少ばかりが騒がれていますが、耕作放棄地なども考えたとするなら、私たちの「食」「農業」はもっと複雑な問題なのではないでしょうか?
終わりに。
最後まで読んでいただいた「あなた」に。
今回の記事はいかがだったでしょうか?
祖母との畑作業の経験があったからこそ、畑の手入れを少しでも怠るとどうなるかが少しだけわかっていました。
だからこそ、「農地を農地として使わないとどうなるんだろう?」という疑問がわいてきたわけです。
生活をしていく以上、安く商品を買えることは大事です。
ですが、生産者が暮らせないほどの安値になってしまって、生産者自体がいなくなってしまったとしたら、私たち生活者は暮らせません。
生活者にも生産者にも暮らしやすい世の中になることを祈りつつ、私は疑問や思ったことを記事として書いていくつもりです。
今回も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
次回予告
そして次回は久しぶりの暮らし・生活記事「考える手間を減らす|りんね流!毎日の「どうしよう?」を減らす生活術」をお送りしたいと思っています。
例えば、毎日の献立選びや家計管理などで、毎日頭がいっぱいになってたりしませんか?
私りんねは、毎日の「どうしよう?」をなるべく減らすために、あらかじめ仕組みを作ったり、考えなくても動けるようにしていたりします。
その辺の工夫なども含めてシェアしていけたらなと思っています。
→考える手間を減らす|りんね流!毎日の「どうしよう?」を減らす生活術はこちら
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